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会長ご挨拶

全国生コンクリート工業組合連合会 全国生コンクリート協同組合連合会 会長 斎藤昇一

さる6月23日に開催されました全生両連合会の通常総会及び理事会において、吉野前会長の後任として選任されました。

前会長がこれまで果たしてこられた重責を引き継ぐことは、大変身の引き締まる思いですが、微力ながら全力を尽くし職責を全うする所存です。

前会長の3期6年間は①生コン品質のさらなる向上 ②需要開拓 ③業界のイメージアップ ④CN(カーボンニュートラル)対応 ⑤価格対策の5つを重点課題として活動し、特に需要開拓のための生コン議員連盟への働きかけの活発化や生コン価格に関する諸問題への取り組みなどにおいて、大きな進展がありました。私はこれらの路線を継承し、さらに発展させていきたいと考えています。

まず喫緊の課題として昨年から取組んでいる生コン価格対策ですが、経済産業省、国土交通省、生コン議員連盟のご協力を得て、物価資料の改定状況が大幅に改善され、生コンの実勢価格が早期に反映されるようになりました。しかしながら、昨今の電気料金の高騰や物流の2024年問題による輸送コスト上昇、ドライバー不足などのさらなる影響も想定されることから、第2次の価格改定と、出荷ベース取引や期間契約など、販売契約方式の見直しに引き続き取り組み、これをやり遂げていく必要があります。

また防災・減災、国土強靭化対策が進められているにもかかわらず、民需に比べ官公需が振るわないという状況があります。大都市圏を除く地域の生コン出荷は官公需が主体であり、地方の生コン事業の継続が成り立たなくなると、災害時の協力などもできなくなってしまいます。官公需の回復に関しても生コン議連や官公庁に引き続き訴えていきたいと思います。

業界のイメージアップ、人材確保については、まず週休2日制を実現しないと若い人が集まらないと思います。待遇改善は個社ごとの問題なので難しいですが、進めていく必要があると思います。全生連としては、全国青年部協議会と連携した活動やコンクリート甲子園、出前授業などを通じ、若い人たちに生コン業に関心を持ってもらえるよう引き続き支援していきたいと思います。

CN対応では、ゼネコンに対して低炭素コンクリートへの協力はできますが、一方で残コン・戻りコンをなくさなければ、CO2削減にならないことを理解してもらう必要があります。また回収骨材やスラッジ水の使用を拡大していくことも有益だと思います。

また品質管理監査に力を入れている一方でひと握りの業者により、毎年JIS違反が発生しているのは大変残念なことです。全国の品質管理監査会議と連携し、生コン品質への信頼をさらに高めていきたいと思います。

以上所信の一端を申し上げましたが、重点課題への取り組みを通じ、連合会の健全な運営を推進し、会員各社の経営安定と技術力向上に資することで、生コン業界の一層の発展を目指してまいる所存です。

全生両連合会会員組合ならびに組合員各社の皆様には、諸施策へのご理解を賜り、格別のご協力、ご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。