ホーム > 当連合会のご案内 > 会長ご挨拶

会長ご挨拶

全国生コンクリート工業組合連合会 全国生コンクリート協同組合連合会 会長 吉野 友康

平成29年度の生コンクリート出荷量は、下期の予想以上の落ち込みにより、4年連続で前年度を下回る83,701千㎥と過去最低の出荷量となりました。平成30年度は、第1四半期においては昨年度を上回る出荷量となり、7月に発表された国土交通省の平成30年度主要建設資材需要見通しでも年間需要量は85,000千㎥とされました。しかし、出荷量減少の底打ちは期待されるものの大幅な改善とは言えず、引き続き大変厳しい需要環境が続くものと予想されます。

今後の生コンクリート需要に関しては、東京オリンピック・パラリンピック関連、新幹線・リニア関連など、一部の特需は見込まれるものの、その他の公共投資は一貫して減少傾向にあり、インバウンド需要のための宿泊施設やインターネット流通の増加に伴う高度物流施設などへの大規模な民間建設投資による需要についても大都市に限定されています。また建築では、人手不足や工期の短縮等のコスト要因により工法転換が進んでいる影響からコンクリート使用量が減少していることも問題となっています。業界全体として需要の大きな伸びは期待できず、また地域間の需要格差が拡大しているなど、困難な状況が続くと思われます。

更には、今後、少子高齢化・人口減少が進む中で、人手不足が深刻な問題になると予想されており、政府からは「生産性革命」「働き方改革」などの新しい政策が提示されていますが、生コンクリート業界においては、特に真摯に向き合っていかなければならない課題です。

このように取り巻く環境は非常に厳しいものですが、去る6月21日の平成30年度通常総会において可決されましたとおり、全生連合会は、今年度も継続して①生コンクリートの品質向上への取組み、②需要減少対策、③業界のイメージアップの3つの重点課題への対応を中心とした事業を地区本部や各工組と連携して行うことで生コンクリート業界を支えて参りたいと考えます。

具体的には、需要拡大につながるコンクリート舗装の採用について発注官庁や生コン議員連盟への協力要請と普及のための見学会や講演会の開催、従来以上に高度な集約化の推進による需給バランスの安定化への取組み、人材確保や育成のためのPR活動や働き方改革への対応、品質管理監査事業の実施ならびに生コン工場品質管理ガイドブックの改訂、i-Constructionへの対応、認定協同試験場の充実・強化、また防災防犯・労働災害防止のための活動の強化などにも取組んで参ります。

また被災された方々には謹んでお見舞いを申し上げますが、立て続けに起こる大阪北部地震や西日本豪雨のような激甚な自然災害に対する防災、減災、復旧工事において、全国各地の生コンクリート産業が果たす役割は大変大きいと考えます。安心で安全な社会の基盤整備のため、従来に増して技術向上に努め、生コンの高品質化と安定化を図り、生コンクリート製造業の事業基盤をより強固にし、一層の発展を目指して参る所存です。