ホーム > 当連合会のご案内 > 会長ご挨拶

会長ご挨拶

全国生コンクリート工業組合連合会 全国生コンクリート協同組合連合会 会長 吉野 友康

去る6月20日の令和元年度通常総会において全生連会長に再任されました。

2期目の任期につきましても、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

平成30年度の全国の生コンクリート総出荷量は5年振りに前年度を上回る85,481千㎥(対前年比102.1%)となり、ひとまず下げ止まりました。しかしこれで需要環境が一気に好転することはなく厳しい状況は続くものと考えられます。

政府が昨年打ち出した3年間7兆円規模の「防災・減災、国土強靭化のための緊急対策」による公共投資に期待するところは大きいですが、その他一般の公共事業に関しては一部地域の特需を除き、全国的には今後も飛躍的な回復は望めません。ホテルや物流施設などの大規模な民間建設投資についても大都市に限定されているため、公共事業への依存度の高い地方との需要格差がますます拡大しています。

また建設工事全般において、RC造から鉄骨造への工法のシフトが進んでいることによる生コンクリートの使用原単位の低下が需要減少の深刻な要因となっています。更にi-Constructionではコンクリート工の生産性向上のための方策として、プレキャスト製品の活用が推奨されたことなども逆風となっています。今後さらに進む人手不足対策の一環として政府から提示されている「生産性革命」「働き方改革」などは、一方ではコストアップにつながる可能性も孕んでおり、生コンクリート業界においても真剣に対応を検討していかなければならない課題です。

このように取り巻く環境は非常に厳しいものですが、先の通常総会において承認されましたとおり、全生連合会は、今年度も継続して①生コンクリートの品質向上への取組み、②需要減少対策、③業界のイメージアップの3つの重点課題への対応を中心とした事業を地区本部や各工組・協組と連携して行い、生コンクリート業界を支えて参りたいと考えます。

具体的には、需要拡大のためのコンクリート舗装については、普及活動のみならず実際に採用を増やすための官庁、地方自治体などへの要請を生コン議員連盟などの協力も仰ぎながら強化して参ります。また国土強靭化対策への貢献やコンクリート構造物の造形美のアピールなどを通じ、舗装以外の需要拡大策の模索も行って参ります。しかしながら、いまだ過剰である工場数の削減も需要減少対策として避けられないものであり、昨年度発刊した新しい集約化ガイドブックなどを参考に高度な集約化に取り組む会員へのフォローも強化します。

業界のイメージアップ、PR活動については昨年度、キャラクターや動画、先進事例集などを活用して各会員が行った活動内容の共有化を図り、更に活発にしていきたいと考えており、その中では生コン青年部協議会との連携を強め、将来の業界を担う若手人材にも活躍して頂くことを期待しております。

また品質管理監査事業の実施、生コン工場品質管理ガイドブックの改訂と説明会の開催ならびに認定協同試験場の充実・強化、i-Constructionへの対応、また防災防犯協力や労働災害防止のための活動の強化などにも取組んで参ります。

厳しい事業環境下にはありますが、近年立て続けに起こる激甚な自然災害に対する防災、減災、復旧工事において、全国各地の生コンクリート産業が果たす役割は大変大きく、社会的に果たすべき責任は重大です。安心で安全な社会の基盤整備のため、従来に増して技術向上に努め、製品の高品質化と安定化を図り、生コンクリート製造業の事業基盤をより強固にし、一層の発展を目指して参る所存です。